今回はあまりにも有名すぎるTully(タリー)のバナナファームで働いていた時のことをご紹介して行きたいと思います。バナナファームは本当に稼げるのか?
実際どのくらい稼いだか
私は韓国人がいつも旋回している会社、Green Farm系列で働いていました。私が入った時は週5日勤務。しかし1ヶ月後週4日勤務となり、最後にはファームがCloseしてしまいました。なのでTullyで稼いだ私の大雑把なお給料はこんな感じです。
38時間×$22×5週間=$4,180 + 32時間×$22×4週間=$2,816
週38時間以上の労働は残業手当を会社が出さなければならないため金曜日は時間が短かったです。9週間合計で$6,996。この時Taxをここから引かれますが、この年までタックスリターンで全額返済可能でした。
会社によっては週6日週7日と働くところもありますが、マッカイ程大きな会社でなければなかなかそれも難しいです。
Tullyに今から行かれる方は、稼げる金額はこれより少ないと思ってください。
と言うのも、私の周りには、週2日しか働けない会社で半年タリーにいたような人も見ました。
タリーではそういうファームはざらです。
もし本気でお金を稼ごうと思うのであれば、週2日3日しか働けないファームに入ってしまった場合、残りの5日間で人脈を作り、新たな働く先を探す。もしくはパブなどでセカンドジョブを探す、などの努力が必要になります。
私は一発目から週5日働かせてもらえたのでラッキーでした。
1週間で$700が少ないと思う人は間違いなくTullyには来ない方がいいです。
きっかけは語学学校の友人

友人に紹介してもらったユニット。3名~5名共同で使います。
今回Tullyに行くきっかけになったのは、語学学校で知り合った韓国人の友達(男性)が、私より先にセカンドを目指してファームの仕事を探しにTullyへと旅立ったことでした。
その時の私は英会話力もまだまだ十分とは言えないくらいのレベルだったので、一人で仕事を探すことに不安を覚えた私は彼にコンタクトを取ることにしました。
「1週間は待たないといけないと思うけど、多分仕事貰えるんじゃないかな?」という彼の楽観的意見に弾みがついた私は、語学学校が終わってすぐにTullyに行きます。
仕事を探す方法

帰りの送迎バス。みんな疲れてぐったりしてます。
これもあらゆるブログで紹介されていますがタリーで仕事を探す方法は大まかに5つ(☆の数=オススメ度)
- 友達の紹介(☆☆☆☆☆)
- 早朝バスの出待ちをしてジャンピングする(☆☆☆☆)
- バックパッカーに紹介してもらう(☆☆)
- 自力でファームに行って直撃する(☆☆)
- 街にあるMackayの窓口でアプライする(☆☆☆)
順を追って説明します
友達の紹介
自分の名前と電話番号を書いたメモを友達に渡し、マネージャーにそのメモを渡してもらう方法です。
たくさん友達がいればとても有利です。
私の友人がこの方法で会社から電話をもらった時、彼女は別の街ですでに仕事をゲットしていたので、私にその仕事をまわしてくれたのですが、私も彼女と同じく街を移動した後だったので、Tullyに残っている別の友人にその仕事を流してあげたりしました笑
早朝バスの出待ちをしてジャンピングする
これが最も心折られる方法です。
自分の名前と電話番号を書いたメモをここでも用意して、すぐに仕事に行けそうな格好で行きます。そして毎朝同じ人に向かって仕事ある?と聞きます。
強者はこのジャンピングで仕事をゲットし、その足で仕事に向かいます。と言うのも、前の晩に急に人がやめたりすると、朝ジャンピングで出待ちしてる子を連れて行って労働者を確保するのが、雇用側としては一番手取り早いんですよね。
バックパッカーに紹介してもらう
おそらくこの方法で仕事をもらう人が今までは多かったでしょう。しかし昔は最強と言われていたBanana Barracks(バナナバラックス)は今や仕事を旋回する力がないそうなので、逆に他の方法の方が仕事をもらい易くなっているかもしれません。
ちなみに私は友達に紹介してもらった韓国人が運営しているSAVOY(サヴォイ)の別のアパートに住んでいました。仕事もサヴォイから旋回してもらったので、バックパッカーからの旋回のような感じですね。しかも仕事がない時は週$90で住まわせてくれました。
死ぬほど汚いバッパーよりは綺麗なキッチンがありました。しかしこの施設も今は売られてしまい、今現在どうなっているのかは不明です。(サボイはまだあります)
SAVOYが紹介しているファームはGreen Farm系列のファームで、ロブソンなどがそれにあたります。週6日勤務できるファームも紹介してる時があるので、SAVOY経由で仕事を探すのも悪くありません。レントの費用がバナナバラックスより安いです。
自分の車でファームに行って直撃する
これも有効的な方法なのですが、タリーのバナナファームはどこも町から30分以上離れたところにあります。往復1時間です。友達とガソリンを割り勘ならいいですが、一人で行く場合はちょっとガソリン代が高いなと思うでしょう。ファームを直撃するにしても週に1回くらいが良いのではないでしょうか。
通常Tullyから農場までの送迎バスは街から出ていますし、自分で車を持っているのはそんなにファーム側からしたらメリットと思われません。これはタリーやイニスフェル独特の環境のせいなので、別の街でファームの仕事探しをする時は車持ちは圧倒的に有利です
逆に言うと車持ってない人にとってタリーは天国です。どこのファームも無料で送迎のバスがあります。
街にあるMackayのオフィスでアプライする
タリーのバナナファームの中でもっとも信頼の厚い会社と行ってもいいMackay(マッカイ)という会社。何よりここで勤務が決まったらほぼ週5日勤務確定です。毎週毎週5日も6日も働けるのはマッカイかその他会社1、2社くらいです。
そんなMackayはタウンの中にオフィスがあります。インターネットでも応募できますが、現地にいるので直接アプライに行った方がいいでしょう。
ここでアプライしただけで仕事は簡単には貰えませんが、書くだけはタダ。もしできるなら週に1回顔を出すようにしましょう。
メリット
こんな仕事探すの大変でしかも仕事ゲットできても週に何日働けるのかわからないタリーにも利点があります。
どの会社もペイスリップを必ず送ってくれる
かなり重要です。ペイスリップを送ってくれる=セカンドの申請の時に使える。どんなに働いた期間が短くても必ずペイスリップをくれます。( あくまで私の聞いた話しの中では、ですが)
そしてリーガルジョブの証明でもあります。ペイスリップの数字自体を誤魔化しお金を取る人はいますが、その多くはコントラクターが関わっているので、タリーのバナナファームは基本的に会社に直接雇われるので関係ないと思って大丈夫です。
車がなくても無料で仕事に行ける
普通車がない場合は誰かに連れて行ってもらうのですが、その場合は交通費としてドライバーにお金を払うのが普通。他のエリアだと車がないとかなり不便なのにこのタリーでは無料でしかも送迎が当たり前と言う不思議な場所です。
季節(シーズン)
バナナは年中取れると言いますが、まぁだからこそ収穫の時期も会社によってバラバラ。バナナが実ったら仕事みたいな感じです。正直行く時期が全然掴めないです。
しかし確かなのは夏の方が仕事が豊富だと言うこと。恐らく温暖な気候の方がバナナが育ちやすいためでしょう。
私が働いていた年にはサイクロンがありませんでしたが、強烈なサイクロンがやってきた年はバナナがなくなってしまうので、サイクロンが来た後、例えば4月~6月はバナナが少ない可能性があります。(一概にいつ、とは言えません)
しかし私の友人は夏前からタリーにいたのに週2、3日の仕事を半年以上働いていました。逆に私がタリーに入ったのは5月。秋頃〜冬にかけてです。 なので絶対このシーズンが良い!とは言いません。
少しでも不安がある人は5月から仕事を探す場合は違うエリアで探した方がいいです。幸いにもQLDには5月から仕事が始まる場所がいっぱいあります。タリーだけがシーズンが逆になっている場所なのです。(原因はバナナ)
どうしても仕事がなかったら
もしお金が底をつきそうなら、タリーで週2、3日でもいいので仕事を探した方がいいかもしれません。場所を移動するとまた人脈を作って情報収集をして、と時間もお金も使うことになります。
私はお金も時間もまだあったのでボーエンと言うトマトやコーンで有名なファームに移ることにしました。と言うか、アーリービーチにいたんだから初めからボーエン行けばよかったのに(隣町だから)って感じなんですけどね。友達がいなかったのが心配でタリーまで来ちゃいました。


ただしファームで有名な街は悪徳コントラクターがはびこっていることも多く、注意が必要です。

北QLDにあるファームで有名な街はボーエンやエアー(Ayr)、マリーバ(Mareeba)などです。マリーバにはバナナ以外の果物やアボカドなどもあるので、いろんな果物を楽しむにはいい場所かもしれません。
Lakelandと言う土地もバナナで有名で、Red Valleyと言うバナナファームがとても優良だとエージェントから聞きました。かなり人気なので仕事ゲットは難しいと聞きますが、ダメ元でインターネットからこう言ったファームにアプライするのも手です。
ボーエンは野菜が中心です。その代わりシーズンが6月~10月と長めで、ファームによっては1ヶ月デイオフなしなので、効率よくお金やセカンドの日数を稼げます。サード申請は日数なのか月単位なのかがわかりませんが、サードを取るつもりならボーエンのような毎日働くファームが多い場所で人脈を作り、次の年に帰って来た方が効率よく仕事がゲットできます。
こんなバナナしかない街だけど思い出は特別
タリーのバナナファームのここがきついよ!【ワーホリ体験談】でも書きましたが、このタリーと言う町はかなり小さいんです。天気も常に曇ってるし(=バナナに適してる)オシャレな場所はないし、スーパーはIGAしかないし、仕事の選択肢は少ないし、稼げないって話し多いし、バナナが不作で次々に農園はクローズするし、酷いバナナアレルギーで国に帰る人はいるし(稀です)ほんまいいとこないやん!って感じなんですが。
でも唯一ここに来てよかったと思ったのが、タリーに来ているみんながお気楽で、他の地域でもこんなにノリノリな人たち見たことない。と思うくらい面白い人達だったんですね。今でもタリーで出会った人はSNSで繋がっています。
だからみんなタリーに行こう!とまでは言いませんが、お金が稼げない場所には、面白い人が集まるんだなーと、ワーホリ生活を終えた今では思います。
お金は日本でも作ることができます。でもオーストラリアでの思い出は日本で作れません。当たり前なんだけど、普段私たちがはまってしまう思考の落とし穴なんですよね。
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